「『草木饅頭』には、物語がある。」と、感じます。
店頭でのお客様、また大牟田市外のデパートの物産展などで販売すると、
お求めいただいたお客様は、草木饅頭にまつわるお話を必ずといっていいほどしてくださいます。
炭鉱で働いていたお父様が、給料日には必ず「草木饅頭」をお土産に買ってきてくださったこと。
クラブ活動の帰りに、友人と何個食べられるか競争したこと等など。
わずか直径3センチ足らずの小さなお饅頭に、たくさんの数々の思い出が詰まっています。
弊店は、ただひたすらに「草木饅頭」一品のみを製造・販売し続けています。
「草木饅頭」は、「生き物」です。
毎日、同じ材料・分量で製造しても、その日の天気・気温・湿度などによって微妙な違いがあります。
その違いを楽しみながら、それでも、いつも「美味しい」といっていただける草木饅頭を今後も作り続けます。
これからもお客様とご一緒に、
草木饅頭につながる新しい物語を作らせていただきたいと思います。
ありがとうございます。
店主敬白
草木饅頭の歴史
大正 3年(1914年) 大牟田市草木の地で江口栄商店創業
昭和48年 2月 全国菓子博覧会金賞受賞
昭和48年10月 高松宮献上
昭和55年 8月 有限会社 江口栄商店法人化
昭和59年 3月 全国菓子博覧会総裁賞受賞
平成 2年 5月 全国菓子博覧会総理大臣賞受賞
平成 6年 5月 全国菓子博覧会名誉総裁賞受賞
大牟田市は、かつて炭鉱の町として日本のエネルギー産業を支えたところです。
和菓子は、炭鉱の町で生まれ、育てられることが多いといわれます。
肉体労働でエネルギーを消耗した炭鉱労働者にとって、
和菓子の持つ甘さが、心と体を潤してくれる必需品となっていたのでしょう。
そんな大牟田の皆様に愛され育てていただいたのが「草木饅頭」です。